陶器のお取り扱いについて
2015年 04月 25日
陶器のお取り扱いについて
■ 土ものの陶器をお使いになる前に
陶器は全般的に吸水性の高いものです。事前に以下のお手入れをすると色染みの進行が比較的ゆっくりとなります。
1. 底のざらつきが気になるものは、目の細かいペーパーでこすって滑らかにしてください。
2. 一番初めにお使いになる前に軽く水で洗った後一晩水に浸けておくか、充分な大きさの鍋に入れ水から火にかけ、あれば米ヌカ一握りまたは米のとぎ汁を入れて15分ほど煮沸しそのまま一晩おいて下さい。そうすることで目が詰まり染み込みが少なくなります。
3. 収納する際は、十分に乾かしてください。カビの原因となります。特に梅雨時はご注意ください。一度カビが生えてしまったら取り除くことは困難です。
■ 日々のお手入れ
事前にお手入れをしていても、乾燥した状態でいきなり油ものや色の濃い食べ物を盛りつけると、汚いシミの原因になります。毎日お使いになる前に10分程度水に浸してからお使いになることをお勧めします。水分を含むと、斑点のようなシミが現れるものがありますが、乾くと消えます。
お使いになったあとは長時間水に浸したままにせず、できるだけ早く洗ってください。洗剤も吸ってしまいますので、薄目の洗剤か汚れの軽いものでしたらお湯だけで洗ってください。
洗った後は完全に乾かしてからおしまいください。水分を持ったままですとカビの原因になります。しまい込む場合は乾燥した天気の良いときに3日程度乾燥させると安心です。
■ その他 注意点
電子レンジを使用することで破損することはありませんが、汚れが付きやすくはなります。また、金彩銀彩を施したものは絶対に使用しないでください。食器洗浄機等のご使用はできますが、水流で器通しがぶつかることで破損する場合もありますのでご注意ください。
■ 粉引の器の特性
粉引の器は吸水性が高く、食べ物の色が染みやすいのが特色です。使い込むほどに徐々に貫入に色が入り、最後には全体に行き渡りお使い初めとは風合いが変化しますが(時代がつくなどと言います)、それが粉引の器を使い込む醍醐味とも言えます。それでも気になる方は、やはりご使用前の目止めと、料理を盛る前に水に浸すことで、ある程度は軽減できますのでお勧めです。
■なにかご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
桃窯 田部桃子 cama-de-momo@excite.co.jp